こんにちは、イートマップ仙台です。
宮城県柴田郡の老舗「市場家(いちばや)」で季節限定で製造、販売している『晒よし飴』が、2021年から菓匠三全で取り扱うことが決定しました。
そこで『晒よし飴』とはどのようなお菓子なのかご紹介します。
目次
『晒よし飴』ってどんなお菓子?
『晒よし飴』は、元禄7年に、伊達家の家臣 臥牛城主 石川公の御用菓子司「市場家(いちばや)」が創製した飴菓子。
製造している市場家の本店と、九重本舗玉澤で販売されていましたが、今回、ご縁があり、菓匠三全でも販売されることになりました。
2021年10月12日からテスト販売を行い、10月24日に正式に販売開始となっています。
晒よし飴の特徴
光沢のある絹糸を束ねたような、見た目にも美しい晒よし飴。
極限まで引き延ばし幾重にも重ねた飴は120本もの繊維になっているそうです。
缶の中には、飴と一緒に菓子種(らくがん粉)が入っていて、繊細な晒よし飴を衝撃から守る役割があります。
また、湿気にも弱いため、この菓子種(らくがん粉)によって防いでいるので、最後の一つが食べ終わるまでは、捨てずに、飴にかぶせて保存しましょう。
晒よし飴と霜ばしらの違い
気になるのは、晒よし飴と霜ばしらの違い。
『晒よし飴』は一子相伝による秘伝の製法により代々引き継がれてきた伝統の飴菓子で、『霜ばしら』はその晒よし飴の技法を用いて、大正~昭和期の趣向に合わせてくちどけや大きさなどを改良した新しい飴菓子だそうです。
現在の市場家は分家で、九重本舗玉澤も分家であることから、この製法を用いて製造することができたのかもしれません。
ちなみに、2020年までは九重本舗玉澤でも『晒よし飴』を販売していましたが、今年はまだ告知されていません。
晒よし飴の由来
殿様から「何か珍しい菓子を作ってみよ」との仰せから、珍しい菓子を毎日考えていましたが、なかなか思い浮かばなかったそうです。
そんなある日、大沼のほとりで菓子について考えていると、葦が目に入る。よしとは、沼や川の岸に生えるイネ科の多年草で、ふと「よしか・・・」とつぶやいたとき、「よし」にちなんだ菓子が閃き、誕生したのがこの「晒よし飴」。
晒(さらし)と付けたのは、当時、真っ白なものはとても珍しく、この飴はその晒のように白いことから名付けたそうです。
晒よし飴は季節限定の製造
晒よし飴の製造は9月20日から5月頃までの限定生産となっています。
夏の暑い期間は飴が溶けてしまうからでしょうね。
菓匠三全でも同期間での販売となっていると思います。
食レポ!市場家の晒よし飴
ということで、早速晒よし飴を食べてみました。
外箱はこんな感じ。
箱の蓋を開けると、誕生の由来が書かれています。
そしてさらに、開封の際の注意書きが入っています。
そして箱の中には、緑色の缶が入っています。
缶の蓋をあけると、そこにはほんの僅かな隙間があるくらいのギリギリまで敷き詰められた菓子種(らくがん粉)が入っていました。
内蓋などはないので、斜めにしたり力いっぱい勢いよく蓋をあけると菓子種(らくがん粉)が散らばってしまうので要注意です。
中には飴がこんな感じで入っています。
缶の中にぎゅうぎゅうに敷き詰められた飴。取り出してみると、思ったよりも長めの印象です。
食べてみると、さくっとした食感で、その後に口の中でゆっくりと溶けていきます。
それはまるで、真っ直ぐに立つ葦(よし)の繊維を彷彿とさせるもので、繊細な構造でありながらも力強さを感じます。
厳選した良質の水あめと砂糖のみを使用しているこの飴は、昔ながらの上品な甘さ。
晒よし飴が購入できる店舗
晒よし飴が購入できるのは、市場家の本店のほか、菓匠三全の広瀬通り大町本店、菓匠三全オンラインショップのみとなっています。
- 市場家
住所:宮城県柴田郡大河原町字町251
TEL:0224-52-1258
営業時間:9:00~18:00 - 菓匠三全 広瀬通り 大町本店
住所:仙台市青葉区大町2-14-18
TEL:022-263-3000
営業時間:9:00~19:00 - 菓匠三全オンラインショップ
https://www.shop.sanzen.co.jp/shop/
まとめ
ということで、「市場家(いちばや)」の銘菓『晒よし飴』が菓匠三全でも購入できるようになりました。
特にオンラインでの購入ができるのは嬉しいですね。
この老舗の銘菓をぜひ一度ご賞味あれ。